塩ビシートとは
塩ビシートとはシートの裏に糊がはじめからついている粘着タイプになっている壁紙の一種です。建築業界や一般的には「ダイノック」シートと呼んでいます。
が、これは住友スリーエムの商品名です。そのほかの大手の商品では
シーアイ化成の「ベルビアン」、
サンゲツの「リアテック」、
リンテックサインシステムの「パロア」
などがあります。最近ではアイカの「オルティノ」も使います。
ただ塩ビシートといってもピンとこない方も多く、ダイノックと言ったほうがわかってもらえるのが現実です。このHPでも塩ビシートではなくダイノックシートとして表現をさせてもらいます。
建具、家具、ボード、アルミ、スチール、内装ガラス面、外部、風呂場など幅広い物へ施工が可能で、木目調や石目調の柄などは本物と勘違いしてしまうほどリアルな質感を表現します。
わが社は30年以上にわたりこのシートの施工にたずさわっておりますので、このシートの長所、短所を把握しております。ただ一般的には内装といえばクロスや、カーテン、床材などがリフォームでは主に使用されるので知られていますが、ダイノックは特殊素材としてとらえられており、今でこそいろいろ場所で使われてるとはいえ、一般家庭での認知度はきわめて低いと思います。
内装業に関わっておられる方はご存知な方も多いと思います。また自分で貼られた経験があるかもしれません。ホームセンターなどで売ってるのを使ってみたかたもいるでしょう。
ホームセンターで売っているシートは値段はダイノックシートに比べ非常に安価で買えますが私ども専門屋でも非常に貼るのは難しく施工性は悪いです。これをもってきて貼ってくれと言われると非常に困ってしまいます。そのぐらいダイノックシートは貼りやすくしっかりしており、質感もいいものです。
このシートは新築、改築、リフォームとあらゆる現場で使われており、種類も豊富で、あらゆるニーズに応えれる様になっています。
ただすべての現場にすべてのシートが貼れるとは限らず、現場の状況や環境、下地によって貼れないもの、お薦めできない柄などがあります。ここを事前にチェックしておかなくては材料を買ってさあ貼ろうとなってからでは遅いのです。
ダイノックシートの特性
- 本物に限りなく近い質感で、バリエーションがとても豊富
- シートを貼るだけなので、コストを抑え、短期間の施工が可能
- 基本的にあらゆるところに貼れます。
- 油に強く、優れた耐久性。
- トルエンを軽減し、防菌、防カビ加工などシックハウス対策を施した安心素材。
例えば、中古マンションを購入してリフォームしたとします。
床や壁、カーテンなどは新しくなり新品のようになります。しかしそこに出窓の天板があります。
昔のままで、ひっかき傷や、雨にぬれて板がふやけた状態です。
こんなときダイノックシートが有効です。
床や壁、カーテンなどは新しくなり新品のようになります。しかしそこに出窓の天板があります。
昔のままで、ひっかき傷や、雨にぬれて板がふやけた状態です。
こんなときダイノックシートが有効です。
左の写真は下地にパテをしている状態です 。事前の打ち合わせで下地がぼろぼろの状態ということを聞いたので表面を1枚はがしてもらっておきました。それでもパテ処理を何度もしました。 | |
ダイノックシート施工後。 床やドアなどの木目に合わせて柄を選ぶこともできるので統一感がでます。 |